とある日曜日、神戸市立博物館に「
特別展 マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」を観に出かけた帰りに、元町でランチを。
訪れたのは、ベトナム料理の老舗「鴻華園」。賑やかな町並みから少し外れた路地裏の古いアパートの脇に看板を掲げた小さなお店です。まずは紹興酒をもらって、オーダーを決めます。この日は、こんな感じになりました。
*紹興酒
*バンクゥン(ベトナム風春巻き)
*スォンサォツォッグォ(ベトナム風アバラソース焼き)
*ミェトン(さとうきびのえび包み揚げ)
*牛絲湯粉(牛肉汁ビーフン)
●バンクゥン(ベトナム風春巻き)
春巻きは蒸し春巻きと揚げ春巻きがあったのですが、蒸し春巻きをチョイス。中の具が透き通るような白さの皮は、ツルンとした舌触りで、噛むとモッチリ。中の具は、エビと挽肉で、ここまでは、広東料理の腸粉のような感じですが、ふわっと広がるパクチーの香りと、ニョクマム入りの酸っぱ辛いタレが合わさると、しっかりベトナム。誠に美味。
●ミェトン(さとうきびのえび包み揚げ
本当は、越南百花魷魚(いか詰め揚げ)が食べたかったのですが、この日は出来ないとのことだったので、頼んだのが、エビのすり身にサトウキビを刺して揚げたお料理。これが、ヒット。サトウキビの香りと甘みがエビに合うのは意外な発見。サトウキビをしごくように齧りながら、紹興酒をコピリ。
●スォンサォツォッグォ(ベトナム風アバラソース焼き)
こちらは、想像したものとは違いました。豚肉のケチャップ炒めみたいなお料理で、思いっきりB級でジャンキーなお味。最初の2品の繊細さはどこへやら。こういう、転げ落ちるような落差に遭遇するのも、アジア的。
●牛絲湯粉(牛肉汁ビーフン)
なんだかこれじゃあ終われないと追加注文したのが、牛肉汁ビーフンです。透き通ったスープに、てろんとした米粉の平麺が入っていて、具は、色鮮やかな青菜とたっぷりの牛肉の薄切り。海鮮の汁ビーフンが有名のようですが、牛肉もなかなか。胃に優しい、穏やかな味わい。ご馳走様でした。
店内は鄙びた雰囲気で、おばちゃんは素っ気無いけれど、そこがとってもベトナムっぽくていい。そう、タイじゃなくてベトナム。気取りのない・・・というより、ベトナムの田舎町の食堂のようなディープな空間で、繊細なお料理から、思いっきり大衆的な料理を味わえる、アジアの匂い漂うお店です。立地も店の雰囲気もディープなんだけど、訪れる客が絶えない人気店。機会があれば、また訪れたい。
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● 鴻華園 (ベトナム料理)
住 所:神戸市中央区中山手通2-21-12
電 話: 078-231-7079
最寄駅:JR「元町」駅より徒歩10分
備 考:支払いは現金のみ
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