美味しいモツの滷味が食べたくて、食べたくて、横浜中華街にある焼き物・滷味専門店『金陵』に行って来ました。どうだーって感じのこの1皿で、モツ好キーな私と相棒はノックアウトされました。
『金陵』は、自家製炭焼き叉焼・鶏・鴨・モツ類等 焼味・滷味を専門とする、1923年創業の老舗で、現在は、横浜中華街の関帝廟通りの中ほどに、小さな店舗を構えています。
飾り気のない店頭の窓越しに、吊るした焼き物、トレイに並んだモツ類の煮込み、厨房の様子が見えます。店頭売りが主ですが、2階の飲食スペースで食事も出来ます。レジ横の階段を登ると、円卓1つと、4人掛と2人掛のテーブルが各1つあるだけの、店というより、普通の一般家庭のお宅のような雰囲気の部屋があります。怪しさ爆発。
メニューはこんな感じ。焼き物がズラリ。
野菜料理や焼きソバもあります。
トッピングがチョイスできる丼メニューも充実。
*ビール、紹興酒
*生キュウリ
*叉焼(チャーシュー) 小
*滷味(モツ類の煮込みの盛り合せ) 小
*汁なし葱ソバ
●生キュウリ
この叩いたキュウリにニンニクの効いたピリ辛タレを絡めた1品。写真で見たけれどよーけあります。これをパリポリしてビールを飲みながら、お目当ての焼き物類を待ちます。
●叉焼
水飴を使った特製の密を丁寧に塗り重ねてじっくりと炭火で焼いた自家製・叉焼。綺麗な紅色に輝く肉片の切り口は、澄んだ脂と肉汁を湛えていて見るからに美味しそう。
●滷味(モツ煮の盛り合せ)
酒、砂糖、八角、花椒、シナモン、クローブ、陳皮などの香辛料を加えた醤油ベースのスープで煮込んだ滷味。これが食べたくて、ここに来たといっても過言ではありません。皿に盛られて出てきたのは、ハチノス(牛の胃袋)、豚タン、豚足、豚ミミ、豚レバー、腸詰・・とモツのオンパレード。素敵でしょ。これで「小」ですから、「大」はどうなんでしょう(^^) モツは丁寧に処理してあり、臭味はなく、煮汁の味が良く浸みていて、香り良く、滋味深いおいしさ。それぞれの部位を生かして、微妙に味付けを変えて仕上げてあり、食感の違いも楽しく、これだけあっても全然食べ飽きない。思わず、紹興酒を追加オーダー。
●汁なし葱そば
〆は名物の、汁なし葱そば。中華麺に、細切りの叉焼と葱を合えただけのシンプルな油そば。薬味のパクチーの香りがアクセント。これが何気に旨い。お腹一杯な筈なのに、するするするっと胃袋に吸い込まれていく。後を引くウマさ。
ここは、香港の匂いがする焼き物を食べさせてくれる老舗の中華料理店。横浜中華街には随分昔から何度も来ているのに、こんな素敵な店があることに、気が付かなかったなんて、何たる不覚。facebookを始めてなかったら、きっと、まだ、この口福感を知らずにいたような気がします。新しい世界に1歩踏み出してみて良かった(← 他にはないのか?!)と、しみじみ。美味しい出会いに感謝!
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●金陵 (叉焼)
住 所:横浜市中区山下町132
電 話:045-681-2967
最寄駅:JR「石川町」駅徒歩10分
備 考:支払いは現金のみ テイクアウト可*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*
帰り際に、niftyの中華部屋時代に何度かお世話になった、懐かしの天龍菜館の前を通りました。店先を覗いてみたら、なんと、ランチ営業始めてたんですね。知らなかったー。マイペースだった親父さんのこと、いつまで、昼営業を続けるのかわかりませんが、今度昼に開いていたら、久々に立ち寄ってみたくなりました。
天龍菜館、海南飯店、金陵・・・横浜中華街で好きな店は、何故だか怪しい系の店ばかりになってしまいました(^^)