またまた香川に来てしまいました。前回は、ここ1-2年にオープンした新規開拓にいそしんだ私たち。今回は、初心に帰って、S級店のおさらいもしてみました。
9:00
●たちばなや
高松駅でレンタカーをピッカップして最初に向ったのが、国分寺の「たちばなや」です。ここは、イマドキ、かけ1杯が130円という、製麺所系セルフの店。
開店の暖簾がかかると同時に店内へ。「あと5分で麺があがるからそれまで待ってね」とおばちゃん。一番釜が食べられるんだ。ラッキー。だったら1杯は釜揚げに。そして、もう1杯は名物の「しっぽく」にしましょう。
まずは釜揚げ。麺は少しねじれた中細麺。風合いは優しいけれど熱に負けないコシと押し戻しがあります。つけ出汁は濃い目ですが甘くないのが嬉しい。ほっとする味。続いてしっぽく。具は、大根、にんじん、里芋、ゴボウなどの根菜、油揚げ、それに豚の薄切り肉。しっかり味がしみたしっぽくで朝からほっこり。製麺スペースで働くおばちゃんたちの和やかな笑顔と常連客のじいちゃんとの会話が醸し出す雰囲気に、癒されました。
9:35
●山越
今回は、久々に「山越」に行ってみることにしました。駐車場には県外ナンバーの車がずらりと並び、店の前は、大行列が出来ていましたが、想定の範囲内。回転がいいので、これだけ並んでいても15分程の待ちでうどんをゲット。もともとオペレーションの良い店だったけど、さらに改善していました。
食べたのは、「釜かけ(釜揚げ麺に温かいかけ出汁)」「冷やかけ(冷たい麺に冷たいかけ出汁)」。うどん玉をもらい、お会計してから 、好みの出汁(温かいかけ出汁、冷たいかけ出汁、釜卵用出汁)をかけて薬味を添えて、敷地内のベンチへ移動。
こちらが王者の麺。美しい佇まい。
一口啜って、思わず唸りました。・・・ウマイ!ピシっとしたコシ、押し戻し、噛み締める毎に広がる小麦の風味、口の中で麺が躍るライブ感・・・どれも、王道の旨さですね。これまで普通に美味しいと思っていたうどんが霞む旨さ。麺もいいし、出汁もいい。レベルが違うわ。讃岐うどん巡りを始めた十数年前の感動がよみがえってきました。
10:05
●はゆか
「山越」から車で5分もかからない、周囲は、畑しかないのどかな風景の中に佇む大型セルフ。ここでは、冷たいぶっかけとかけをいただきます。麺は、極太。コシは強く、ブリブリと口の中で暴れるガツン系の剛麺。ぶっかけ出汁は「濃口」と「薄口」がありますが、薄口でもしっかり濃い。食べ応えあり。
10:30
●よしや
なんと、臨時休業(泣)で、フテ寝。
11:30
●なかむら
山越がすんなり入れたので、ダメ元で飯山の「なかむら」へ。
土手の上まで並んでいたら帰ろうと行ったのですが、全然待たずにすんなり入れちゃいました(驚)土曜日なのにこんなこともあるんですね。びっくり。「なかむら」では、男らしく「黙って大」を食べるに限ります。
出汁は温かいのか冷たいのを選べますが、温かい方が、「なかむら」らしさをより堪能できます。とぅるとぅるの伸びのある独特の中細麺に熱い出汁、いいなぁ。あっという間に大が胃袋に吸い込まれていく・・・。なかむらのうどんは、胃を広げるんですよね。食べると食欲がますます湧いてきちゃう。
12:00
●たむら
こうなったらS級のおさらいをしましょうと、「たむら」か「やまうち」か、さぁ、どっち・・・という訳で、時間の都合で「たむら」へ行ったところ、なんとな。駐車場は止めるところがないし、行列が出来ている。「なかむら」で待たずに食べ、「たむら」でひたすら待つ・・・そんなこともあるんですね。わからないものです。
店の奥の製麺スペースでは、大将がせっせとうどんを打ち、釜ではどんどん麺が茹でられ、茹でたての麺をお姉さんが、キュッキュと水で〆ています。オネエさんの背中越しに「小1つ」と大きな声で注文すると丼に麺を入れて渡してくれます。麺は、舌触りは滑らかで、コシ、押し戻しがあって、小麦の味と香りもしっかり。昆布風味のイリコ出汁がまたいい。大満足。
今回は、5軒で終了。大を2回織り交ぜたので、実質7杯。久々のS級店めぐりで、レベルの高さを再確認。麺も出汁も佇まいも、新規店とは別次元のところにあるなぁと、しみじみ。讃岐うどんめぐりを始めた頃のことを思い出しました。S級店は、定期的におさらいをした方がいいかも。