丸岡城を見学した帰り道。次の電車まで時間に余裕があったので、駆け足で城めぐり。向ったのは、JR「福井」駅から徒歩5分。福井藩主・越前松平家の居城だった福井城址です。
本丸への大手口となる御本城橋から、本丸内へ。本丸跡地には、現在、福井県庁(右)、福井県警(左)があります。
橋を渡ると、福井藩の初代藩主・結城秀康の銅像がお出迎え。
本丸の北西角(県警の裏)に天守台跡が残っていて、その脇には、福井の地名の発祥の由来となった「福の井」の井戸があります。
天守台の石垣は、福井市足羽山付近で採れる笏谷石を、布積みで、石組みしてあります。
天守台への上り口。1948年の福井地震で一部が崩れたままになっています。
天守台に上がると、前日に降った雪が残っていました。
下に見えるは、本丸西の内堀にかかる御廊下橋。降りてみることにしました。
本丸西の虎口・山里口門(埋御門)跡を出た先に、西三の丸に渡る御廊下橋があります。
御廊下橋は、藩主が本丸と西三の丸御座所を往復するために建てられた藩主専用の橋で、屋根が付いています。現在の橋は、2008年に再建されました。
橋のたもとには、明治初期の写真がありました。
現在は、こんな感じになっています。
お堀をぐるっと回って、御本城橋の東側へまわってみます。
かつて、本丸の東南角には、巽櫓がありました。
現在は、本丸と石垣の一部が残るだけ。
お堀沿いに、幕末の福井藩財政を立て直した、横井小南、三岡八郎の像が建っています。
福井藩士・三岡八郎(後の由利公正)は、福井藩主・松平春嶽の政治顧問として招かれた熊本藩士・横井小南に師事し、福井藩の財政再建を手がけました。坂本龍馬とも交流があり、『龍馬伝』に彼らが登場する場面があったとか。福井も大河に沸いたんでしょうか。いや、大河に沸くのは「江」が始まるこれからですね。町のあちこちに、浅井三姉妹のイラストを描いた幟が翻り、大河効果を期待する町の期待値を感じました。
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旅のお楽しみのマンホール探し。福井駅前で見つけたのは、こちら。
不死鳥(フェニックス)をデザインしたマンホールです。空襲、大震災と、壊滅的な被害を受けながらもそれを乗り越えて立ち直った福井市は、不死鳥が市のシンボルになんですね。
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福井の冬の風物詩といったら「水羊羹」。福井では、寒い冬に、コタツで冷たい水羊羹を食べるのだそうです。薄い紙箱に流しいれているのが特徴。お店もたくさんあって、地元の皆さんは、それぞれにご贔屓の銘柄があるようです。我々は、駅の売店で扱っていたお店の品を、電車の中でお茶と一緒にいただきました。黒蜜の甘みたっぷりで、おいしゅうございました。