今年も年末年始の海外旅行は、関西空港発着となりました。当然のように、大阪に前泊となり、今年も、日本で最後のお酒と食事を「
山中酒店」直営の「
佳酒真楽やまなか」で一献と相成りました。
ここは、全国各地の地酒が日替わりで常時約60種類揃えてあり、リストを眺めているだけで、幸せになれるお店。グラス(120cc)単位でも注文できますし、お値段も良心的なので、ついついあれこれと呑み比べしたくなってしまいます。今回も、随分色々と飲ませていただきました。酒の肴の方は、一品料理と事前予約のおまかせコースがあり、ここでは酒選びに専念しようと(^^)、今回も3000円のおまかせ料理とともに日本酒を愉しみました。
●日本酒
お酒は、まずは、冷酒から。
梵「艶」 純米大吟醸 長期熟成 (
加藤吉平商店/ 福井)
・・ブルーのボトルに細い銀文字で「艶」の印象から、軽めの吟醸かと思いきや
透明感のあるしっかりした味わい。寝かせた酒ならではのしっとりとした旨味。
王禄 超辛純米 直汲 新酒 (
王禄酒造/ 島根)
・・新酒とはいえ、甘酸辛苦のはっきりしたガツン系。
東洋美人 純米吟醸 おりがらみ 生(澄川酒造場 / 山口)
・・新酒らしいうすにごり。空けてから時間が置いてあるせいか、まあるい味わい。
益荒男 山廃純米吟醸 (
鹿野酒造/ 石川)
・・豊かな米の旨みと山廃ならではの酸の骨格が調和した男前な一杯。
ここからは、燗で。
鷹来屋 特別純米 山廃 (
浜嶋酒造 / 大分)
・・柔らかな旨味が広がる、ふくらみのある味わい。ぬる燗がGood
十旭日 純米 五百万石 (
旭酒造 / 島根)
・・五百万石らしい造りの、すっきりシャープな味わい。キレも◎。
飲むならこっちが先だったか。
奥播磨 白影泉 16BY 山廃純米 (
下村酒造 / 兵庫)
・・酸と旨みのバランスが良い骨太なお酒。引きが長く、燗で伸びるお酒。
●おまかせ
●お通し
酒の肴の定番・鮟肝に、ブロッコリー、パプリカを添えてあります。
●刺身
ヨコワ(鮪の子)、ツバス(ハマチの子)、スズキの盛り合わせ。スズキがGood!盛り付けも美しい。
●ハマチの幽庵焼
ハマチの幽庵焼に、柚の皮で香り付けしたクリームチーズを添えて。クリームチーズと日本酒の意外な相性の良さは、収穫。
●ガシラの煮付け
さっと酒と醤油で煮たガシラの煮付け。身の骨離れがしにくいけれど、旨味あり。
●かきあげ
エビとサツマイモの千切りのかき揚げ。甘みの重なり合い、食感の違いが面白い。
●ホタテとケンサキイカのさっと煮
ホタテとケンサキイカを甘辛くさっと煮てあります。生っぽさを残したギリギリの火の入り加減がいい。
●サゴシの鏑蒸し
こちらが今回一番のヒット。サゴシ(サワラの子)をたっぷりのお出汁で鏑蒸しにしてあります。鏑の甘みがサゴシの旨みを引き立てています。
●ご飯
〆は、穴子の卵とじご飯。穴子も卵もふっくら。いいお出汁の味が出ていて、じみじみと美味しい。
酒屋直営の店とあって、お酒の種類が豊富なのはもちろん、お酒の管理も良く、適した温度で供してくれるのが、嬉しい。お店のスタッフが変わっても、こちらの質問に、てきぱきと、気持ち良く答えてくれるところは、流石です。用意されるお食事も、日本酒を飲むことを前提に仕上げてあり、素材選びや、調理法に一工夫あり、1皿1皿楽しくいただくことができます。寛いだ雰囲気で、美味しいお酒と、日本酒に合う料理が楽しめるお店です。CPの高さは◎モノ。名古屋にもこういうお店があるといいんですけどね。
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●佳酒真楽やまなか(日本酒)
住 所:大阪市浪速区敷津西1-10-19 山中酒の店 4F
電 話: 06-6635-3651
最寄駅:地下鉄「大国」駅2番出口、JR「今宮」駅東口
南海「難波」駅からでも徒歩10分程
備 考:要予約*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*