竹鶴が飲みたくなったら訪れる酒屋が、一社にある
丸又商店です。扱う日本酒の数は決して多くありませんが、熱心な店主が選び抜いたこだわりの地酒が揃っています。地元愛知の小さな蔵元や、あまり流通していない蔵のお酒の扱いもあり、毎回、何かしら発見があります。こちらでは、店主のお話を聞きながら、そういったこだわりの地酒を試飲しながらお酒選びをするのが愉しみ。この時も、地元豊田の蔵元が醸す「
菊石」など気になるお酒はあったのですが、竹鶴の古酒をほんの一口いただいたら、もう、クラクラです(^^)
****食べて、飲んで、調べたこと・・***************************************
●竹鶴熟成古酒 八反純米原酒 12BY
竹鶴酒造は、江戸情緒溢れるの街並みが残る広島県竹原市にある蔵元です。創業は1733(享保18年)年。ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の生家でもあります。
杜氏の石川達也氏は、吟醸香を嫌い、酒本来の風味と熟成を重視した酒造りを
追求することで知られ、全国に多くの竹鶴ファンを生み出しています。
竹鶴熟成古酒 八反純米原酒 12BYは、酒造年度が平成12年の熟成酒です。古酒ではなく熟成酒としているところにこだわりと自負が感じられます。
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色は、透明感のある淡い黄金色。熟成したお酒ならではの熟成香の中に、フレッシュ感をどこかに残した複雑な香りがします。味に厚みがあり、どっしりとした重さはありますが、キレがもシャープ。素晴らしい余韻を味わえます。綺麗に年を重ねたことを感じさせます。
熱燗にしてもヘタれないしっかりした骨格があり、燗冷ましになると、生酒の時の繊細さを取り戻し、フレッシュ感が蘇って来るあたりが素敵。力強さと、繊細さを併せ持ったお酒。
私にとっては、ど真ん中のストライクのお酒。ただ、まぁ、これを呑んだのが、夏の盛り。冬にしっぽり呑むにはいいけれど、夏場に1升瓶で空ける酒ではなかったかも(汗)・・・でも、出会った時が飲み頃ですよね(^^ゝ