少し前になりますが、珍しく私がお酒の買出しへ。向かったのは、
酒屋はやし。冷蔵庫の前にしゃがみこみ、悩んだ末に買ったのが、我が家の晩酌の定番酒で相棒が好きな「綿屋」。で、いつもなら、宮城県の酒米「蔵の華」のものだったり、「黒ラベル」だったりするのですが、今回は、雄町、それも原酒、しかも19BY!「相棒が好きな」と言いつつ、実は、しっかりアナタ好みのセレクトだったりしませんか・・・なんて声が聞こえてきそうです(^^ゝ
****食べて、飲んで、調べたこと・・***************************************
●綿屋 純米原酒 雄町六十 19BY
金の井酒造は、宮城県栗原市の一迫にある、年間生産量500石の小さな蔵元です。
「綿屋 純米原酒 雄町六十 19BY」は、岡山県産の雄町を60%精米で醸した生原酒で、酵母は、宮城酵母。これを低温貯蔵し、寝かせたもの(19BY)です。
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開栓すると、梨のような爽やかな果実香が広がり、立ち香は、雄町とは思えない華やかさがあります。
まずは冷酒で。口に含むと、まず洋梨系の爽やかな甘さを感じます。その後に、熟成による凝縮された旨みが広がり、柔らかな口当たりながら辛口で味に引き締まりのある味わい。この透明感のある艶っぽい味わい。堪らないですね。綿屋は安定感があります。お燗すると、穏やかな酸味に優しい膨らみの米の旨味が加わり、綿屋らしい柔らかで落ち着いた味わいに。キレも抜群ですが、冷酒の方が、熟成した旨みが味わえる感じ。この柔らかな旨さが、食中酒にはもってこい。鰻の肝の山椒煮とか、稚鮎のさっと煮などとの相性も抜群。満足。