秋田にある
天寿酒造は、蔵で醸すお酒ではなく、蔵のサイトを通じて
ミニかんすけを買ったのをきっかけに知った蔵元です。季節ごとに送られてくるお便りには、蔵の取り組みを伝える蔵元通信、旬の食材とお酒を組合せた限定セット「んめものや」のご案内が入っています。少し前になりますが、春の限定酒に惹かれて買った「んめものや」セットは、こんな感じ。
****食べて、飲んで、調べたこと・・***************************************
●純米吟醸「鳥海山」しぼりたて無濾過生原酒
天寿酒造は、秋田県の鳥海山の麓にある、かつては、生駒藩の城下町として栄えた矢島にある、創業130年の蔵元です。
鳥海山の豊かな伏流水をを仕込み水に使い、蔵人と地元の農家で構成する「天寿酒米研究会」が育てた米だけを使って、蔵のある土地にこだわった酒造りに取り組む酒蔵です。
純米吟醸「鳥海山」しぼりたて無濾過生原酒は、天寿酒米研究会が育てた美山錦を100%使用。鳥海山の自然水と、なでしこの花から分離した花酵母で醸した、季節限定のお酒です。
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冷やしていただきます。花酵母ならではの、なんでしょうか、爽やかな吟醸香がします。口当たりは滑らかで、穏やかな旨みがゆったり広がる、雪解け水のような清々しい味わいのお酒。燗にしてしまうと、魅力が半減。冷たく冷やしていただきたい。
●いぶりがっこ
鳥海山と一緒に送られてきたのが、秋田名物の「いぶりがっこ」と「蕗の粕漬け」です。
「いぶりがっこ」は、その名の通り、燻製した(いぶり)大根を、塩や米糠に漬け込んだ、タクアン(ガッコ)のこと。燻して漬け込むだなんて、聞いただけで、美味しそうな匂いがするでしょ。表面は濃い飴色っぽい色をしていますが、カットすると、中は淡い黄褐色で、細かい飴色のヒビ模様が綺麗に入っています。薄切りして器に盛ると、格好がつきます。ちょっとした酒の肴ですね。
パリパリっと齧ると、口の中に独特のスモークの香りが広がり、噛み締めるごとに凝縮感のある大根の甘み旨みに、ニンマリ。独特の食感と風味はクセになります。鳥海山との相性はイマイチだったのですが(^^ゝ 我が家の晩酌酒とは、なかなかいい感じでございました。冷蔵庫に1本あると重宝しそう。
蕗の粕漬けは、まだ未開封。こちらも開けるのが楽しみです(^^)