3日目 つづき
会津若松駅前のホテルにチェックインして一息ついたら、まだ16時。
会津ぐるっとカードもあることだし、電車に乗って、
喜多方へ行って見ることにしました。駅で、観光案内絵地図をもらって、さっそく街を散策します。
福島県の北西部、会津盆地の北にある喜多方は、江戸時代までは、会津の北部に位置していたことから北方(きたかた)と呼ばれ、会津若松と山形県米沢を行き来する物資の集散地として栄えていました。明治に入った頃から、喜多方では「男40にして蔵の1つも建てられなければ男じゃない」と、男たちは自分たちの存在意義をかけて競うように蔵を建て、その数が一気に増えたそうです。現在も喜多方の街には、2600あまりの蔵が残り、酒蔵、味噌蔵、漆器蔵、家財蔵、店蔵、住まいとして、今も使われています。
観光化している蔵もありますが、多くの蔵は細い裏路地の住宅の合間に点在し、人々の暮らしの中に自然と溶け込んでいる感じ。歩いていると、そこかしこに蔵があります。目立つのは酒蔵。喜多方は、飯豊山の伏流水と、良質な米に恵まれた酒どころですが、駅から歩ける範囲内に酒蔵が集中しているとは思いませんでした。これなら歩きながら「酒蔵めぐり」ができますね。漆器屋もありますし、酒好きの人なら、じっくり楽しめそうです(^^ゝ
喜多方の蔵は、漆喰があれば土壁、そして、煉瓦作りもあるなど、色々なタイプの蔵があります。
喜多方の蔵やお店のほとんどは17時に閉まってしまうので、中を見学することはできませんでしたが、町を歩いていると「入居者募集」の貼り紙がされた蔵もあったりして、ふらふら歩くだけでも充分楽しめました。蔵の裏には、普通の住居があり、蔵がここに住む人たちの日常の生活の場に馴染んでいる様子がよくわかりました。その名の通り「蔵のある街」ですね。こういう雰囲気は、来てみないとわからないですね。時間があれば、三津谷や西原まで足を伸ばしたいところですが、タイムアウト。会津若松に戻ります。