香港2日目
ゆる~い空気が漂う 赤柱 Stanley で寛いだ後、九龍サイドへ移動。エネルギッシュなパワー漲る旺角 MongKok を散策していたら、お腹がすいてきました。そろそろ夕食にしようと、スターフェリーで夜景を眺めながら香港島に戻ります。朝も昼もしっかり食べたので、夜は麺の予定だったのですが、しっかり食べられそう。・・向かったのが、滞在中1度は訪ねたかった鏞記酒家です。
◆鏞記酒家 Yung Kee Restaurant
こちらはガチョウのローストで有名な広東料理の店。時刻は7時半。予約ナシだとキツイかなと思いきや、入口のお姉さんが「2階へ行け」とおっしゃる。階段を上がったところで、別のスタッフのお姉さんが整理券を発行していて、「これを持って45-60分待て」とのこと。私の番号は「42番」ですが、今呼ばれたのが「25番」・・・先は長そうです。一応、待機用に椅子数脚を用意はしてあるんだけど、まるで足りない。ほとんどの人は、3階へ向かう階段に座り込むか、その場に立ち尽くすか・・・そんな感じで順番を待っていて、あたりはごった返してます(汗) どこかで時間をつぶして、適当な時間に戻ろうかとも思ったのですが、その場にいないと、番号を飛ばされ、後回しとなるようだったので、その場で待つことに。1時間以上待つ覚悟をしたのですが、45分程で席に案内されました。場所は、1階のお玄関近く・・・ではありますが、まぁ良しとしましょう。さぁ、飲んで、食べるよぉっ!
*金牌焼鵝 (ガチョウのロースト)
*皮蛋 (ピータン)
*清炒時蔬 (季節野菜の炒め物)
*禮雲子琵琶蝦 (沢蟹の蟹味噌と海老の湯葉巻き揚げ)
*豆腐斑腩煲 (ハタのアラの揚げ物と豆腐の土鍋煮込み)
*飲み物:普洱茶、Chateauneuf du Pape 2005
席に着いてからはとにかく早いのがここの店。あっという間にメニューとお茶と皮蛋がテーブルに並びます。すでに夜の8時半、お腹はペコペコだし、賑やかな雰囲気にも煽られ、急いでオーダーを。きょうの昼間で4人でお食事していたこともあって、その時の感覚が抜け切らず、思いのままにオーダーしたら、こんな感じになってしまいました。店のおじさんは、「Too Much」とおっしゃてたようですが、確かに、落ち着いて考えると、ちょっと多いですよね。頑張って2人で食べなくちゃ(汗)
●皮蛋
まず最初にいただいたのが、香港に来たら必ず食べたいのがここの皮蛋。ここに来たら、これを食べないと始まらない。白身は、透明感があり、ぷるるんと柔らかく、黄身は、とろ~んとしていて、ネットリ感が堪りません。なかなかこれほどの皮蛋はお目にかかれません。皮蛋好きには 堪えられない一品。
●金牌焼鵝
そして、こちらの看板メニューのガチョウのロースト。当初は、1/2羽をお願いしたのですが、オーダーを取ったおじさんに「2人なんだからSmall で十分」と半強制的に、Smallに。ええーっと思ったけど、頼んだ皿数を考えたら、ホント、これくらいで十分でした。皮はパリっとして、身はジューシー。皮と身の間の脂の部分が私は好き(^^) 甘酸っぱいプラムソースとの相性もぴったり。ローストの下に隠れているお豆も、何気に美味しい。ワインもすいすいと進みます。
●Chateauneuf du Pape
調子に乗って頼んだのが、ローヌのワイン。酸味のない、どっしりとした味わい。2005年なんですが、枯れた感も。ガチョウのローストとは合うけど、他の料理とは、全く合わない。ここでワインを頼む時は、ガチョウのローストだけを食すような時くらいにした方が良さそう。
●清炒時蔬
季節の野菜(豆苗)の上湯炒め。鮮やかな緑色が食欲をそそります。この味、この歯触り、この香り。青菜の炒め物は、広東風がやっぱり好きだなぁ。
●禮雲子琵琶蝦
こちらは、香港政府観光局の2001年にベストオブベスト「栄誉金賞」に選ばれた一品。海草を敷いた皿に、エビに沢蟹の味噌を塗って湯葉で巻いて揚げたもの6個がころんと盛り付けられ、沢蟹の素揚げが添えてあります。熱々のものが供されるかと思いきや、冷めてます・・・(唸) 確かににエビはぷりぷりで、味噌の味もほのかにして、悪くはないんだけど、それ以上でもそれ以下でもない・・・という感じ。揚げたての熱々だったら、もうちょっと感動があったのかしらん。1個あたりに使う沢蟹は10匹・・・という贅沢なお料理なんですが(1個あたり約50HKDの計算)、ちょいと期待ハズレ。まぁ、そういうこともあります。
(食べ切れなくてお持ち帰りにしたのですが、翌朝食べたら意外と美味しく感じました)
●豆腐斑腩煲
私が香港滞在中、1度は頼みんでしまうのが、魚と豆腐の土鍋煮込み。大きな土鍋にドカンと来て、「どうするんだよっ」と揉めること数回・・・のいわくつきのメニュー。今回もドサクサに紛れて頼んでしまいました(^^)v 大きな土鍋がテーブルの近くを通過する度に、ドキドキして、覚悟していたのですが、意外と小さなお鍋で登場。これなら、余裕よ(^^)v ハタの揚げ物と豆腐が、生姜、葱、椎茸、野菜と一緒に煮込んであります。ゼラチン質たっぷりのハタに、生姜の風味が効いていて実にウマウマ。ほっとする家庭の味という感じ。美味しいんだけど、ワインと、これが笑えるくらい、見事なほどに、全く「合わない」。ワインと料理がこれほど合わない組合せって、そうはないんじゃないかしら。「ダメだねぇ~」「こりゃ酷いねぇ~」と笑いながら、ワインを飲み、お茶で一息ついてから、魚を食べる・・・という感じ。それもまたいい思い出です。
ここは、香港らしい活気溢れるお店です。お食事するには、ある程度のパワーとテンションが必要。日本人とわかると、エビ・カニ・フカヒレ中心のコース主体の日本語メニューが出てきますが、「中国語のメニュー」をもらいましょう。同じ料理でも価格設定も違いますし、メニューも豊富。安くて美味しい香港家庭料理を楽しみたいなら、中国語メニューから選ぶのがお薦め。CP的には微妙ではあるけれど、香港らしさを満喫出来ること請け合い。
お出かけの際は、直前でもいいから予約は必須。人気のある有名店に、夕食時に、予約ナシで行くのは無謀でした。今回のことで認識の甘さを痛感。これに深く反省した私。ホテルに戻ってから真っ先にしたことは、残り2日間のディナーの予約。あちこち電話して奮闘してくれた、ホテルのコンシェルジュのお兄さんに感謝!
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●鏞記酒家 Yung Kee Restaurant (広東料理)
住 所:香港中環威靈頓街32-40號
32-40 Wellington St., Central, Hong Kong
電 話: 2522 1624
最寄駅:MTR「中環」
備 考:要予約*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*